低糖質ダイエットと低インシュリンダイエットとは、どこがどのように異なるのでしょうか、という質問を受けることが時々あります。血糖値を標準的なレベルで安定させるということに着目しているというところは一緒です。でも、その指導方法が異なります。

GI値が低くても、炭水化物の食べ過ぎはNG

「血糖への負荷=グリセミック指数(GI値)×炭水化物の量」ですから、血糖値について語るには、GI値と炭水化物の量の両方を考慮する必要があります。もちろん、GI値だけ低くするだけでも血糖への負荷は低下します。でも、GI値だけ低くしても、炭水化物の量を増やしては意味がありません。

体重を維持するところまでがダイエット

「低糖質ダイエット」は、次の3つのステップから成り立っています。
(1)低糖質期 最初の14日間
(2)低GI期  目標体重まで
(3)維持期  体重が安定してからずっと

まず、最初の段階では、糖質の量だけを指標として、体内に蓄積されているグリコーゲンを大幅に減らすとともに、少し高脂質な食事にします。このことにより、まず、摂取エネルギー不足が防げます。それと同時に、アドレナリンのはたらきで脂肪細胞に刺激を与え、脂肪の分解を盛んにすることができます。

次の段階では、糖質を少しずつ増やして行きます。一週間に5~10gずつです。このような増やし方をする場合に使えるものが何かわかりますか?オニギリ一個の糖質は約30g。食パン一枚の糖質が約20gです。ということは、このようなものは使えません。

穀類を少なく、野菜を多く

この時期に活用するのは、葉っぱ類の野菜、柑橘系の果物、ナッツ類、糖質が低い豆(すなわち大豆)などということになります。このような食品の共通点は、GI値が低く、食物繊維がとりやすく、しかも、植物からでなくてはとれないような微量栄養素を含んでいることです。これが、「低糖質ダイエット」のミソです。

もちろん、GI値の低い穀類を活用しても構いませんが、その時に気をつけていただきたいことは、
(1)朝に体重が減っていなかった場合、夕食は穀類をパスする。
(2)停滞が心配になってきたら穀類は少なめにする。などです。

これで、あなたも、「低糖質ダイエット」と「低インシュリンダイエット」のちがいがわかりましたね。本当は、「最初は超低糖質で、次第に、糖質が低く、食物繊維がとりやすく、植物からでなくてはとれないような微量栄養素を含む食品を増やしていくダイエット法」という名前にすれば誤解がなかったのかもしれません。

それを、入り口の部分だけとって、「低糖質ダイエット」としたのですが。。。「低糖質ダイエット」でいいですよね。それとも、「最初は超低糖質で、次第に、糖質が低く、食物繊維がとりやすく、植物からでなくてはとれないような微量栄養素を含む食品を増やしていくダイエット法」の方がいいですか?

いずれにせよ、「低糖質ダイエット」は健康的な食生活の入り口であることがおわかりいただけたと思います。

次のページへ