活性酸素と戦う、抗酸化物質のお話

・・・お肌の健康、高血圧などの生活習慣病のための栄養バランス改善に
それではここで、あなたのお肌を使い古して薄くなったスポンジのようにしてしまおうとしている活性酸素と戦う、抗酸化物質のお話をしましょう。私の得意な分野のひとつです。

抗酸化物質というと、ビタミンC、ビタミンE、還元型コエンザイムQ10、グルタチオンの系が有名ですが、今日は、少し変わった角度からお話をしたいと思います。

Caoさんの研究

Caoさんという名前をご存じの方は少ないかと思いますが、食品が持つ、活性酸素をやっつける強さを示す「Oxygen Radical Absorbance Capacity」(ORAC指数)のテスト方法を開発したメンバーです。

彼らの初期の研究で、ビタミンCやビタミンEそのものが、鉄などのミネラルと接することにより、身体を酸化する物質に変わってしまうことを明らかにしました。それなのに、これらのものが同居している果物や野菜の中では、ビタミンCやビタミンEが身体にとって良くない形に変わることがないのは何故なんでしょう???

研究の途中経過は省略しますが、その答えとして、果物や野菜の中に含まれる微量栄養素群が、ビタミンCやビタミンEが少量でも大きな働きをするのに役立っていることをつきとめました。

そのような微量栄養素群を特に大量に含み、ORAC指数の高い食品としては、ブラックベリー、ブルーベリー、ビルベリー、イチゴ、プルーン、ケールなどがあげられます。

では、このような食品に含まれる、どのような物質が活性酸素をやっつけるのに役立っているのでしょうか?

Bomserさんの研究

これについては、ブルーベリーから抽出したプロアンソシアニジンの研究で、そのメカニズムが明確になってきました。この人の研究での大きな成果は、プロアンソシアニジンがコエンザイムQ10を活性化(還元)するために、重要な役割を担っていることを明らかにした点です。

最近は、多くのメーカーからコエンザイムQ10のサプリメントが発売されるようになってきましたが、これらに含まれるコエンザイムQ10は、酸化型というもので、この形のままでは、十分に役に立たないものです。しかし、身体の中に入って、プロアンソシアニジンと出会うと、ビタミンCやビタミンEの戦闘力を大幅に高める力を得ることができます。

元気な筋肉に多く含まれるコエンザイムQ10と、果物や野菜に含まれるプロアンソシアニジンとの出会い。これが、果物や野菜に多く含まれるビタミンCや、ナッツ類などに多く含まれるビタミンEと連携して、活性酸素と戦ってくれます。

ですから、お肌のためには、動物性の食品、果物や野菜類、ナッツ類などをバランスよくとっていく必要があります。さらに、眠っている間にたんぱく質の修復を助ける栄養素としては、魚の脂質に含まれるEPAも大切ですので、気合いを入れて、お肌に良い食生活にしていくためには、幅広い食品を使った食生活を続けていかなくてはいけません。

いろいろ食べて食べ過ぎないようにする。難しいですね。でも、少しずつ工夫を積み重ねていって、少しでもお肌を美しくしていきましょうね。

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